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紙と和紙の歴史-文化と生活を支えた、紙と和紙の歴史

江戸時代 江戸文化花開く、和紙全盛期 江戸時代には、経済力のある町人の手によって紙の取引が盛んとなって、諸藩は競って製紙を財源の一つとして奨励しました。活版印刷の技術が輸入されると「奈良絵本」や「嵯峨(さが)本」の流行をきたし、江戸文学の興隆は書物としての紙の需要を増加し、また庶民の目を楽しませる浮世絵版画は紙の加工技術を発達させた。

そして藩のなかには、用途の広い半紙、障子紙、ちり紙などを専売制とするところも現れ、江戸とともに大坂市場では紙の商取引が盛んに行われていきます。1736年(元文1年)の記録によれば、大坂市場では紙は米・木材に次ぐ第3位の取扱高を示していました。各藩の大名、大寺院や大社も大坂に倉屋敷を設けて納入していましたが、公的に扱われる紙は御蔵紙(おくらがみ)と呼ばれ、民間で使用される紙の納屋物(なやもの)あるいは脇物(わきもの)と区別して品質が管理されていました。しかし全体の取扱量は、蔵物が年平均13万丸(がん)(半紙の場合1丸は1万2000枚)であるのに対し、脇物は17万丸以上。いかに庶民の間で紙が日常的に使われていたのかがわかります。まさに和紙の全盛時代と呼べるでしょう。